FOX の特徴
フォックスの特徴について、MR.FOXさんに聞いてみよう！
- KITSUNE:
- こんにちはMR.FOXさん！FOXだけではなく、英国製品、生活について深い造詣をもっていらっしゃるMR.FOXさんにFOXについて色々とお伺いしたいと思います！
- MR.FOX:
- KITSUNE？誰だ、お前さんは？
- KITSUNE:
- 自己紹介が遅くなりスミマセン。。。僕は、FOX UMBRELLASのアイコンとして活躍させていただいている「KITSUNE」です。
- MR.FOX:
- フム、そういえば、シルエットでは見覚えがあるな！！（笑）
- で、何が聞きたいんだ？？
- KITSUNE:
- 英国人と傘の関係について教えて下さい！
- MR.FOX:
- 英国紳士にとって傘は高貴な小道具。言語学者にして旅行家のジョージ・ボローがその著書“傘の歴史”の中で、「人格の保証人となってくれるのが傘である。最良の友人の中に、傘を数え入れなければならない」と述べているように、英国には“傘の文化”がしっかりと息づいている。つまり、紳士と傘は不可欠な関係なのだ！傘といってもステッキのような細身の傘だぞ。
- KITSUNE:
- 言っていることがわからないのですが。。。
- 傘って、雨を防ぐ道具ではないのですか？
- MR.FOX:
- 英国紳士にとって“雨を防ぐ”という機能は傘の機能の半分でしかなくて、あとの半分の機能は、「ステッキ」なのだ！英国紳士にとって、傘の使用目的の半分は「ステッキ」であるという事が理解できれば、彼らの傘の扱い方、または英国製の傘の扱い方、英国製の傘そのものをほぼ理解したと言えるんじゃないかな。例えば、「ステッキ」として、傘を日常的に遂行しようと思えば、これを可能な限り細く巻くのは当然のこと。しかるに、傘を細くキリリと巻くとこは、思う以上に技術を要する作業であって、ここにその道のプロが誕生する。アンブレラローラーという職業は、戦前までには普通にあったんだよ。
- KITSUNE:
- そこまでして、傘を細くして持ち歩いていたのですね！
ジェンツ（メンズ）左） 閉じた時のフォルム フォックスの基本 細巻きチューブライン 右） 開いた時のフォルム
レディス 左) 閉じた時のフォルム フォックスの基本 細巻きスリムレザーライン 右）
開いた時のフォルム
- MR.FOX:
- 英国の傘というと、即座に細巻きのコウモリ傘をイメージされる人が多いと思うけれど、FOXこそまさにその代名詞といえる存在なのである。
- 細い傘を大きく打ち振り、辻馬車、またはタクシーを停めて家路を急いだり、パブなどで傘に心持ち寄り掛かった姿勢で立ち飲みする場合の見苦しくない姿勢など、傘及びステッキの取り扱いについて、かの地では常識ともいえる立場を確立されているんだ
- KITSUNE:
- ヘェ～、日本というか日本人と全く意識が違うんですね？
- MR.FOX:
- また、紳士淑女の社交場である競馬場も傘なくしては出かけずらい。そこでFOXには「レーシング」というモデルが存在する。英国上流階級でレースといえば、これはホースレースと決まっている。そこで、この「レーシング」モデルには、ホースレースには必要不可欠な鉛筆が、見事な銀細工で仕込んである、という寸法。
- KITSUNE:
- まさに、英国紳士の小道具ですね！
レーシング（鉛筆が銀細工で仕込んでいる）
- MR.FOX:
- 由緒正しい傘の素晴らしさは、その技術だけでなくバックアップ体制にもあるのさ。つまり、修理がきくということ。
- KITSUNE:
- 日本は、傘というと忘れたり盗まれたりするから、安いビニール傘を使い捨てすればいいやという文化がスタンダードですが。。。
- MR.FOX:
- 高いお金払って買っているなら、そりゃ直して長く使いたいよね。
- 高級品とはいえ使っていけば傘生地は傷むし、骨だっていつかは壊れる。
- けれど、リペアのためのパーツはちゃんと揃っているから、それらを使って直すことでいくらでも長持ちしてくれる。英国人の作る製品には長持ちのDNAが込められているのさ。
- 高級品とはいえ使っていけば傘生地は傷むし、骨だっていつかは壊れる。
- KITSUNE:
- 高級品というものは、ある意味究極のエコなのかも知れないですね！
- MR.FOXさん、色々ありがとうございました。