foxpedia,フォックスアンブレラ
傘とは?
 
ヴィクトリア女王の時代から、すべての工程がハンドメイドによる高級傘を作り続けてきたフォックスは、世界で最も有名なアンブレラ・ブランドとして、今も英国製アンブレラの代名詞となっています。日本においても明治のころから輸入されて、大正6年には国内での商標登録もおこなわれました。長く本場英国傘の代名詞として、英国王室を始め、世界中のセレブリティを魅了し続けています。
 
アンブレラ(傘)は、ラテン語のアンブレラ(日傘)を語源とする、ということは良く知られています。すなわち傘の語源は日傘でした。紀元前1000年ごろのエジプトにおいて、権力者たちはこの日傘、(というより天蓋)を従者にさしかけさせ、これにより自身の威光を大衆に示しました。ヨーロッパに渡来して後も傘は、永く富の象徴であり、また日傘として高貴な女性のファッションアイテムでした。この高貴な小道具を、現在の「便利な雨具」へと進化させたのは、英国の哲学者であり、旅行家であったジョナス・ハンウエイ(※1)でした。1700年代中ごろ、彼は油を染み込ませた“雨用の”傘を考案し、それをさしてロンドンの町を歩き続けましたが、世間からは変人として扱われ、ついに彼の存命中には雨傘は普及しませんでした。傘が現在の形を成すのは、18世紀も終わりのころであり、そのころには現在も残る傘の名店が創業を始めました。そのころの傘の構造は、鯨の骨で作った、ほぼ10間(骨が10本)の絹、または綿張りで、ハンウエイのころより小型になったとはいえ、まだまだかさばる代物でした。
 
 
※1 Jonas Hanway ジョナス・ハンウエイ
ジョナス・ハンウェイは海運業(貿易)に携わり、世界中を渡り歩き沢山の富を得ていたと言われています。そんな折り、世界中を渡り歩いていたハンウェイがヨーロッパ大陸の主要都市であるパリなどを訪れたところ、傘が流行しており雨の日に雨傘をさす姿に関心をもったそうです。ハンウェイが初めて傘を使用した1750年頃、傘は一般的なものではなく主に女性が使うものとされていました。それゆえに、ハンウェイがイギリスで傘を使用したところ、通りを行く人々は彼の姿を見て驚き、次には嘲笑を浴びせたそうです。当時のイギリスでは紳士は傘を持ち歩く習慣をもっておらず傘を使うのは女性で、男性(上流階級)は、雨の日は馬車を利用し、傘は馬車から玄関までの間、召使いにさせるものであったそうで、自分で傘を持ったハンウェイは「女の真似」とか「女々しい奴」と見られ、または「馬車を使えない(貧乏な)紳士」と見られたため、人々に嘲笑されたと言われています。また雨の日に傘を持ち歩くことが一般的なものになれば雨の日に、馬車を利用していた男性(上流階級)からの需要がなくなるため、馬を走らせることで生活基盤を築いていた馭者(ぎょしゃ)や馬車の持ち主たちにとってはハンウェイの行動は死活問題でした。批判を受けながらも傘を広めようと辛抱強く、社交場へ行く時なども常に傘を携えたハンウェイのその行動により、雨傘の実用性と経済性が次第に認識され、そのスタイルが「ハンウェイ風」といわれて流行。やがて傘は英国紳士のシンボルと言われるようにまでなりました。
 
jonas hanway,フォックスアンブレラ
傘を使用している ジョナス・ハンウェイ
 
 
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